2020年7月 理事会協議事項要約

世界全体で感染症のまん延と経済的不確実性が続く中、SIA理事会は、「2031年までに教育へのアクセスを通じて50万人の女性と女児を応援する」という、私たちの次の「大きなゴール」に引き続き専心しています。理事会及びスタッフは、運営を合理化し、リジョン、クラブ、会員、そして私たちをこれまで以上に必要とする女性と女児に、可能な限り最善の支援を提供することに取り組みます。

2020年7月に行われたSIA理事会会合で、理事会は連盟本部のスタッフと協力し、2020/21年期に私たちの中核となる点に焦点を当てることで合意しました。これらは、私たちが行っている基幹的なことであり、集合的影響力の向上に取り組む健全な組織に直接寄与します。理事会はまた、スタッフとの協力により、私たちの使命への金銭的支援を現代化かつ多様化する新たな戦略を試験及び追求することも誓約しました。これは、私たちの長期的な存続と成長にとり重要なことです。具体的な戦略には以下が含まれます。

1. 私たちが将来へ跳躍するための踏み台となる戦略的方向性の設定について、これまでのSIA理事会が行ってきた重要な判断を尊重する。

SIA理事会は2011年12月に、私たちのゴールを達成する最善の方法は、私たちの影響についてシンプルで説得力のあるグローバルなストーリーを語ることであると判断しました。これは、SIAの全てのクラブが、共通のゴールの達成へ向けて共に取り組み、私たちの「夢プログラム」によって象徴されるグローバルなブランドを確立することを意味します。後続の理事会も、このビジョンを確認し、それぞれの理事会が、会員から寄せられた意見と国連の持続可能な開発目標に基づいて、従前の決定を強化してきました。2011年以来、SIA理事会は、私たちの方向性を固めることを目的として、いくつかの措置と戦略を採択してきました。これには以下について定義することが含まれます。

  • リーダーシップの価値観
  • 組織の種類
  • 価値提案/規律
  • 特徴
  • 対象となる層
  • ビジョンと使命
  • 主要な成果指標
  • 戦略的な計画と予算策定の原則
  • 変化の理論
  • グローバル・プログラム
  • デジタル・マーケティングの表彰戦略
  • メンバーシップ開発
  • 資金調達への誓約
  • 2021-2031年の「大きなゴール」

これらの戦略は、意思決定の役割を担う理事会を導くガイドとなり続けます。

2. クラブが私たちの次の「大きなゴール」を支える地元のプロジェクトについて報告できるようにする。

連盟内の多くのクラブが、経済的エンパワーメントにつながる教育へのアクセスを女性と女児に提供する地元のプロジェクトに取り組んでいます。これらのプロジェクトは、「夢プログラム」を通じて実施されているものではありませんが、それらはほぼ確実に、「50万人の女性と女児に教育へのアクセスを提供する」という私たちの次の「大きなゴール」を支えます。理事会は、これらのプロジェクトを認識し、2021-2031年の「大きなゴール」へ向けて数え入れることに合意しました。 

3. 連盟本部のスタッフを再編し、更なる効率化のために経費を削減する。

連盟本部のスタッフ・チームは、部門横断型の機能的業務を更に推進するために再編され、それがプロセスの合理化と協調的な職務成果につながっています。これらの変化は、6.5名分のスタッフ・ポジション(スタッフの20%)の削減につながり、これらは人件費及び関連する二次的な福利厚生費用の大幅な削減をもたらすでしょう。加えて、SIAは2020/21会計年度において、業務能力もしくは生計費調整に基づく給与引き上げを行わず、確定拠出型年金(401K)のセーフ・ハーバー規則として義務付けられているの3%の拠出金にのみ資金を充当します。

その他の経費削減措置には、ソロプチミスト・クラブ助成金を2021-2031年の「大きなゴール」と整合させるために見直している間は停止すること、「ベスト・フォー・ウィメン」を年2回の印刷版から全文翻訳される月間のデジタルEニュースレターへと変更すること、全ての機能的支援の削減(プログラム、メンバーシップ開発、指導力開発、資金開発、会員サービス、会合、マーケティングとコミュニケーション、翻訳、技術、財務、対面式の理事会及び資金調達協議会会合を含む組織運営を含む)があります。

4. 非制限資金もしくは緊急時用の準備金の使用を支えとする赤字予算を採択する。

感染症の世界的まん延は、SIAの収入に大きな影響をもたらしています。2020/21年期の予算は、個人や企業、クラブからの寄付の減少、会員の減少がもたらすあらゆる会員関連の収入への否定的な影響、対面式の集会と新規クラブの認証の減少に伴う物品売上の減少が予測されています。

こうした状況により、2020/21会計年度は予算赤字の採択を余儀なくされました。SIAは引き続き、世界的まん延の影響軽減に真摯に取り組み続けており、これには私たちの中核部分に焦点を充てつつ、数多くの大幅な経費削減に取り組むことが含まれます。赤字は、非制限資金もしくは緊急時用の準備金によって相殺される見通しです。緊急時用の準備金の目的は、現在のような事態に使用することであり、サービスの規模を縮小しつつ、準備金を使って溝を埋めることで、事業の継続が可能となります。

5. 私たちの次の「大きなゴール」へ向かう中、SIA理事会の責務を資金調達へ優先付けする。

SIA理事会は、理事会の職責説明を確認し、私たちの使命を実行し、次の「大きなゴール」を達成するためには資金調達がいかに重要であるかを認識した上で、資金調達により高い優先度を置きました。SIA理事会のメンバーは以下に取り組みます。

  • 寄付によって「夢プログラム」を支援することで、夢プログラムの重要性について伝達する。
  • 耳を傾け、私たちの使命と金銭的支援の必要性について共有する機会を模索することで、提唱者及び大使となる。
  • 寄付者となる可能性がある人物を特定し、私たちの「夢プログラム」を金銭的に応援してくれるよう奨励する。
  • 「夢プログラム」への金銭的資源を確保する。
6.「夢を生きる賞」のリジョン資金を見直し、クラブはより多くの女性に賞金を提供するよう奨励する。

次の「大きなゴール」を達成するには、自分達の活動方法を変更する必要があり、それにはリジョンの「夢を生きる賞」の資金配分方法が含まれます。私たちはこれまで、リジョン内の参加クラブ数に応じて、追加の3,000ドルの賞金を配分してきました。次の「大きなゴール」への準備として、理事会は、リジョン賞の資金は、参加クラブ数ではなく、賞の授与件数に基づくべきであるとの考え方で合意しました。この新しい資金モデルは、クラブがより多くの女性により多くの賞を授与するよう奨励します。それは、私たちが2021-2031年の「大きなゴール」を達成する助けとなるでしょう。この戦略により、リジョン賞を巡る競争はより公正なものとなるでしょう。なぜなら、賞の件数は、参加しているクラブの数によってではなく、クラブ・レベルの賞を受賞した女性の数によって決まるからです。

7.「女性と女児のためのソロプチミスト・クラブ助成金」は、2021-2031年の「大きなゴール」の達成を支援するように見直しが実施されている間は停止する。

SIA理事会は2020年2月に、「女性と女児のためのソロプチミスト・クラブ助成金」を、「教育へのアクセスを通じて50万人の女性と女児の夢を応援する」という2021-2031年の「大きなゴール」と整合させることに合意しました。助成金は、クラブが私たちの次の「大きなゴール」を達成するために必要とする重要な支援の一つを提供します。それは、金銭的支援です。2019/20年期は、新型コロナウィルス感染症の影響で、寄付収入が150万ドル減少すると予測されたことから、私たちは合計7万5,000ドルのクラブ助成金を停止することを余儀なくされました。

寄付収入は引き続き抑制が予測されることから、SIA理事会は2020/21年期もソロプチミスト・クラブ助成金を停止することで合意しました。

プログラム・スタッフは、2020/21年期の間にクラブ助成金の見直しに焦点を当て、2021/2022年期の再開を目指します。その際には、助成金は、2021-2031年の「大きなゴール」を支援する夢プログラムもしくはその他の地元の取り組みを支援することに焦点を当てます。改定された助成金応募申請書及び支援資料を翻訳するために、少額の予算が用意されています。

8. ロイヤルティ(忠誠心)、会員維持、ひいては会員の増加につながる会員関与に焦点を当てる。

戦略には以下が含まれます。

  • 会員維持-「ダイヤモンド・キャンペーン:次の100年への道を輝かせよう」第三段は、2020年6月に開始されました。その目標は次の通りです。
    • 会員維持率が85%より高い。
    • 連盟全体で15の新規クラブを認証できるよう全てのリジョンで調整された取り組み。
  • 会員関与-会員への声かけを通じて会員と関与し、リジョンのメンバーシップ委員長と提携してリジョンのメンバーシップ目標の達成に取り組みます。 スタッフは、健全なリジョンのメンバーシップ基準への支援として、リジョンのリーダーシップが会員の維持と減少に対処する計画を策定することを手伝い、リジョンのリーダーシップを支援します。
  • 会員の増加-スタッフは、新しいメンバーシップのモデル/分類と、可能性のある特典内容について模索を開始します。スタッフは、新規クラブの認証に取り組むリジョンへの支援を継続します。日本のソロプチミスト強化タスク・フォースへの支援として、スタッフは、若手会員を引き付けることを目的として日本の新たなクラブ・モデルを開発し、2021/22年期に試験的に実施される計画です。
  • 会員のロイヤルティ(忠誠心)-2020/21年期は、延滞料もしくは会員復帰手数料は発生しません。
9. 会員数300名で20クラブを目標としている理事会ポリシーを維持することに苦戦しているリジョンを支援する。

理事会は、現行のポリシーを維持することに合意しつつ、感染症の世界的まん延の間にリジョンが直面している試練についても認識しています。理事会は、会員増加への焦点を維持することは重要であり、重要なポジションに就くリーダーをリクルートするために、リジョンが少なくとも300名の会員を有する必要があると考えています。

理事会は、健全でないと考えられる全てのリジョンについて見直しを行い、改善計画とそれらのリジョンが健全な状況を取り戻すための取り組みを支援するためのタスク・フォース援助を承認しました。現在、22%(6つ)のリジョンが健全ではないと考えられ、リスクもしくは懸念の対象となっています。

10. リジョンとクラブのための指導力開発を進化させる。

昨年、リーダーシップとボランティア関与の分野における障害が特定されました。これらの分野を強化するための2020/21年期の主要イニシアチブには以下が含まれます。

  • ガバナー円卓会議の進化。このモデルは、リジョンとクラブのリーダーも対象とすること、SIAに収入をもたらすことを目的として拡大されます。
  • リーダーシップとボランティア関与の機会。この危機の中、関与の価値はこれまで以上に高く評価されています。スタッフは、会員との関与を目的として、2020/21年期に以下を実施します。
    • ソロプチミスト・フォワード:業務をバーチャルで行うためのオンライン・トレーニング。リジョンとクラブのリーダーは、資金調達方法や、私たちのブランドを統一する「夢プログラム」の実施方法、会員関与の方法、業務をバーチャルに管理する方法についてツールを必要としています。私たちは、こうしたニーズに対応するため、2020年9月にオンライン・トレーニングを提供いたします。
    • ガバナー及びガバナー・エレクトのタウンホール会合。ガバナー及びガバナー・エレクトは、私たちが2020年5月に初めて開催したタウンホール会合を高く評価し、この種の継続的な関与を希望しています。こうした関与は、リジョンのニーズを理解し、将来への情報提供となることから、スタッフもまた高く評価しています。次のクラブ年期では、2回のタウンホール会合が、2020年10月/11月と2021年2月/3月に計画されています。
    • ボランティア表彰の枠組み。ボランティアの表彰は、ボランティア及び会員の経験にとり、大切です。現在、同じような形でボランティアを表彰する方法が数多くあり、スタッフは、ボランティアがその他の形式の表彰に価値を見出すかどうかが確かでありません。このイニシアチブでは、ボランティア表彰を改良し、内部プロセスを合理化する方法について検討します。

その他の理事会業務として、2020年2月に行われた理事会会合の評価の見直し、連盟本部長兼CEOの年間評価、28リジョンの健全性の見直し、バランスの取れた理事会のための勧告を行うことを任務とする選挙区タスク・フォースの最新状況、短期的及び長期的計画ならびに成功の測定に関する戦略的会話に対処しました。その他の理事会業務には、理事会メンバーの任務と責務、クラブ年会費および諸費免除の承認、2020/21年期におけるクラブ年会費延滞料の停止と旧会員が会員として復帰した場合の手数料(10ドル)の停止が含まれました。

2020/21年期の戦略的計画が承認されました。

現在の新しい環境の中で前進するにあたり、2020/21年期は寄付と会員の大幅な減少が予測されます。このことは、私たちが皆、より精一杯、より賢明に取り組む必要があることを意味しますが、私たちには、私たちを頼りとし、支援を受けるに値する女性と女児への支援を強化することが可能であり、実際にそうなるであろうことに何ら疑いはありません。

より明るい未来へ向けて共に取り組むことで、私たちの組織を強化及び現代化し、教育へのアクセスを通じて経済的に女性と女児をエンパワーし、支援することができます。ソロプチミスト・フォワード(前進するソロプチミスト)!

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