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2008年期「女性に機会を与える賞」連盟最優秀賞の受賞者たち

「女性に機会を与える賞」は毎年、何千人もの女性たちが、貧困、暴力、絶望から抜け出し、希望と自立へ向かって前進するのを手伝っています。2008年期には、記録的な数のソロプチミストクラブがこのプログラムに参加し、110万ドル以上が賞金として女性たちに贈られました。今期は、次の素晴らしい女性3名が、賞金1万ドルの連盟最優秀賞に選ばれました。

ミスパ・エヴァンゲリオさん
Mispahフィリピン、アクランのミスパ・エヴァンゲリオさんは、たくさんの夢を持っています。学校の先生になること、彼女自身がそうである先住民族のアチ族(一般にはアエタ族と呼ばれている)の状況を向上させること、その民族の文化や伝統を未来の世代に受け継ぐこと、自分自身と1歳の娘のために、よりよい暮らしを築くことです。

 「私は、アチ族の人々が、基本的な読み書きができるようになるのを助けるために、学校の先生になりたいのです」と、ミスパさんは言います。「教育を得れば、アチ族が搾取されることも少なくなると思います。先生になれば、アチ族が、仕事を得て、より良い明日を築くために、訓練や技術を得るのを助けることができます」

 でも、こうした夢は、アチ族として差別に苦しみ、極貧の中で育った24歳の女性には、ほとんど実現不可能に見えました。ミスパさんが子供の頃、彼女の母親は、食べることができる植物や根など探し、食料を得るために、家族を森へ連れて行きました。食べ物を見つけることができたときだけ、食事にありつくことができ、ときには、1日1食しか食べられない日もありました。

 ミスパさんが7歳の時、あるクリスチャンの家族が、家事仕事のためにミスパさんを家に住まわせ、換わりに、小学校へ通わせてくれました。学校には、アチ族の子供は二人しかおらず、ミスパさんは、級友たちからあざけりや辱めを受けました。しばしば、アチ族の言葉で「サル」を意味する「パスゴ」と呼ばれました。

 ミスパさんは、家から遠く離れた高校へ通いましたが、交通費はあっても、多くの人々は、彼女の隣に座りたがりませんでした。ミスパさんは、しばしば長い道のりを歩き、交通費を節約して、両親の食料や他に必要な品の足しにしてもらいました。カソリックの宣教シスターが、ミスパさんと出会い、彼女をニューワシントンの街へ連れて行き、アクラン州立大学にやってくれました。そこで、ミスパさんは、初等教育の学士号を取得するために勉強しました。

 しかし、彼女の学業は、両親が病気になったために中断されました。唯一未婚の娘であったミスパさんは、看護のために自宅に戻りました。ミスパさんは、できる仕事は何でもしましたが、彼女の給与では、家族を十分に養うことも、大学を卒業して先生になるという夢をかなえることもできませんでした。さらに、ミスパさんは妊娠しました。子供の父親は、経済的に彼女を支えることができませんでしたので、彼女は、シングル・マザーになるというさらなる負担を背負うことになりました。

 でも、ミスパさんは、いつか学業を修め、自分の民族を助けるという望みを捨てませんでした。「ソロプチミスト女性に機会を与える賞」の連盟賞と、フィリピン・リジョンのSI/カリボ推薦のクラブ・レベルの賞を受賞したことにより、彼女は、大学で勉強するという夢を生きるためにどうしても必要だった経済的支援を得ることができました。

 「慈悲深い方々が、私の状況について知り、夢を実現できるよう機会を与えてくださったことを有難く思います」とミスパさん。「私はアチ族で、その伝統と慣習に誇りを持っています。アチの人々に、教育を通じて生活を改善できるというお手本を示したい。そして、みなさんに、私のようなアチ族の人間が、個人的、文化的困難を克服できることを証明したいと思っています」

ジョイス・スノーさん
ジョイスさんを紹介したビデオをご覧になるにはこちらをクリックください。

Joyceジョイス・スノーさんは、幼い頃、看護師になるのが夢でした。しかし人生は、残酷にもまったく違う方向に向かいました。子供のころに親戚にレイプされ、その後、8人の男児に輪姦されました。大人になって、ジョイスさんは暴力的な男性と結婚し、14年後、ようやく別れました。

 「彼は、私を生きる価値がないく、誰も私のことを気にしたりなんかしないと言いました。彼が私を殴るたびに、私は段々、それを本当のことのように思うようになりました。彼が、ひどい言葉で悪態をつくたびに、傷は深くなっていきました」と、43歳のジョイスさんはいいます。彼女は現在、メリーランド州コロンビアのDVセンターに住んでいます。

 これらの出来事がもたらした心の傷は、ジョイスさんを、絶望と、ドラッグと、売春の生活に追い込みました。ついに、彼女は、ホームレス・シェルターに住むようになりましたが、そこで、新しい人生を生きる決意をしました。リハビリ施設に入り、人生の立て直しを始めました。その後、ジョイスさんは、押し込み強盗に遭い、口に銃を入れられ、殴られレイプされるという恐ろしい経験をしました。事件を知った元夫は、その精神的痛手が癒えるまで、彼女を支えてくれました。ジョイスさんは、彼の元に戻りましたが、まもなく、その男性は、再びジョイスさんを殴り始めました。

 ジョイスさんは、現在は祖母と暮らしている18歳の息子を含め、すべてを後に残し、別のシェルターに逃げました。ドラッグをやめて5年を経た今も、ジョイスさんは、心的外傷後ストレス障害と強迫神経症を患っています。

 しかし、こうした困難にも関わらず、ジョイスさんは、幼い頃の夢-准看護師の資格を取り、公認看護師になり、高齢者のために働くこと-をなくしていませんでした。彼女は、資格を持った看護アシスタントと、患者ケア・アソシエイトとして15年間働いて、この夢の一部を実現しています。現在は、介助とアルツハイマー症介護施設でパート・タイマーとして働いており、そこで患者たちに心のこもった看護を提供しています。

 「看護は私の人生であり、私の未来です。看護は私そのものです」とジョイスさんは言います。「でも、私の人生には大学を終える機会はもう巡ってこないだろうと思いました。幸運にも、たくさんのセラピーやシェルターの支援者たちの励ましで、私は、自分自身が持っている強さと美点に気が付くことができました。間違った選択と自己憐憫は、もう私を支配してはいません」

 SI/ハワード・カウンティから「女性に機会を与える賞」の推薦を受けたジョイスさんは、賞金を、メリーランド州のハワード・コミュニティ・カレッジで、准看護師の資格を得る学位を修了するために使っています。彼女はまた、クラブ・レベルで1,250ドルの賞金と、SIAからサウス・アトランティック・リジョンの受賞者として5,000ドルを受け取りました。受賞者に選ばれたことは、人生をよい方向へ変えたと、彼女は言います。「私の豊かさは、誰かを助け、自分が誰かの人生に変化をもたらしたことを知ることから生まれます。私の夢を可能にしてくれたことに感謝していることを、ソロプチミストの皆さんに伝えたい。私は今、苦しい経済面でのストレスを負わずに准看護師の資格を得る機会をつかみました」


コリーン・ソードさん
コリーンさんを紹介したビデオをご覧になるにはこちらをクリックください。

Colleenその人生は、多くの決意の固い女性でさえあきらめてしまうほど、ストレスに満ちています。でも、コリーン・ソードさんは、あきらめません。それほどに彼女の試練は厳しかったのですが、コリーンさんは、「自分の経験を変えるつもりはありません。なぜなら、その試練が、私を、強靭で、決意に満ちた、今の自分にしてくれているのですから」と言います。

 5歳のときにてんかんと診断され、一日に30回以上の発作に苦しめられました。現在39歳になるカナダ、オンタリオ州ウェルランド在住のコリーンさんは、いまでも発作を抑えるための薬を飲んでおり、子供の頃の発作が原因で学習障害を持っています。

 しかし、彼女の人生の困難は、それだけで終わりませんでした。コリーンさんは、10歳以下の4人の子供を持つシングル・マザーです。二人は自閉症で、一方は発作持ち、もう一方はてんかんと診断されました。別の子供は、発作の病歴がありますが、いまは発作は納まっています。それから、もう一人の子供は、注意欠陥多動性障害の診断を待っています。さらに、コリーンさんは、オンタリオ州のブロック大学のフルタイムの学生で、4年制の心理学と行動科学技術課程に在籍しています。

 自分自身の経験から、コリーンさんはいつも、自閉症の効果的な治療について学びたいと切望していました。コリーンさんは、2010年にブルック大学を卒業し、行動・特別支援コンサルタントか、自閉症や特別支援の必要な子供のための特殊教育の教員になりたいと思っています。計画では、その後さらに、教育大学に出願し、最終的には、ブルック大学の応用障害研究の修士課程に入るつもりです。

 「子供の頃の苦労した経験から、私はいつも、自分は特別支援の必要な子供たちと働くためにこの世界に生まれてきたと固く信じてきました」と、コリーンさんは言います。「私は、自分が他の子供たちと違うと感じるのがどんなものか理解できます。それは、本からは決して学ぶことのできないことです」
現在、極めて多忙なスケジュールにも関わらず、クラスで高い成績を維持しています。「学校と、子供と、セラピーと、病院の予約をこなすのは困難だと感じるときもありますが、子供たちのために頑張り続けなければなりません」とコリーンさん。

 コリーンさんは、彼女を応援してくれる元夫がいませんので、シングル・マザーとして経済的に苦しんでおり、賞金は、家族と勉強を支えるために使う予定です。彼女は特に、自閉症の二人の子供が、生涯にわたり必要とするだろう重要な支えを提供するための費用を心配しています。彼女は、「女性に機会を与える賞」の連盟賞受賞者として受け取った賞金に加え、SI/ストーニー・クリーク/ナイヤガラからクラブ・レベルの受賞者として1,000ドル、SIAからイースタン・カナダのリジョンレベル受賞者として5,000ドルを受け取りました。

 「私は人生で多くの障害を乗り越えてきましたが、私はてんかんだから、よくできるはずがないと思う人もいました」とコリーンさん。「でも、私は大学に在学し、心理学の試験で87%の正解を得て、私の能力ではなく私の障害だけを見る人々に、私はできる!と証明しようと心に決めています。私は、すべての自閉症の子供たちの中は、生身の人間で、輝く機会が与えられるのを待っているのだと信じています。私は、彼らに機会を与えたいと願っています!」

 
     
 
 
     
 
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