ソロプチミストの活動
ソロプチミストの使命は、地域社会と世界中で女性と女児の生活を向上させることです。この目標を達成するために、ソロプチミストは数多くの国際的なプログラムを実施しています。主要プロジェクトは「ソロプチミスト女性に機会を与える賞」で、自己の教育、技能、就職の見通しを高めるために必要な財源を提供することによって、女性たちを支援しています。ソロプチミストのクラブは、自分たちの地域の具体的なニーズを斟酌しながら、組織全体で取り組むプログラムに地元で参加しています。
ドメスティック・バイオレンス終結に向けてのソロプチミスト職場キャンペーン
1994年、国際ソロプチミストアメリカは、ドメスティック・バイオレンス(DV)の防止を、組織の重点課題にしました。毎年11月25日(女性に対する暴力撤廃の国際デー)には、会員は、「ドメスティック・バイオレンス終結に向けてのソロプチミスト職場キャンペーン」に参加します。このキャンペーンでは、職場での問題として、DVに照準を合わせています。DVは職場問題です。なぜならば、ほとんどの女性は仕事をしており、勤務先にいる間も虐待を引きずっているため、DVは女性と企業の両方に影響を与えるからです。虐待の加害者が、仕事中のパートナーにいやな思いをさせることはよくあります。それよりももっと悪い場合には、加害者が職場にやって来て、パートナーやその同僚を脅威にさらすということも起こります。ソロプチミスト会員は、ビジネスや専門職に携わる女性として、女性には暴力と無縁の生活を送る権利があるということを職場の人々に教育する立場にあります。毎年、ソロプチミスト会員は、たくさんのホットライン・カードを配ったり、職場問題としてDVについて意識を高めるための講演会やイベントを開催したりしています。会員はさらに、事業所に対して、従業員(と同僚)をDVの状況から守ることを目的とした正規のガイドラインを導入するように働きかけています。このキャンペーンは、「全米組織管理者協会」の「卓越賞」と、「全米ドメスティック・バイオレンス防止連合」の「反暴力連合賞」を受賞しました。
ソロプチミスト ヴァイオレット・リチャードソン賞
最初のソロプチミスト・クラブの会長にちなんで名付けられた「ソロプチミスト ヴァイオレット・リチャードソン賞」は、ボランティアの奉仕を通じて変化をもたらしている女児を称えるものです。毎年、ソロプチミストのクラブは、差別や貧困をなくす、ドメスティック・バイオレンス被害者の女性や子どもを支援する、幼い女児の相談相手を務めるといった活動をして、地域社会と世界をより良い場所にするという理想に時間やエネルギーを捧げている女児を称えています。このプログラムは、まずはソロプチミストのクラブで実施され、クラブの受賞者は、この組織の上位のレベルでさらに賞を受ける資格を得ます。最優秀賞には1名が選ばれて、その副賞には、受賞者が選んだ慈善組織への2,500ドルの寄付も含まれます。
ソロプチミスト若者のデート・バイオレンス啓発キャンペーン
男女の交際や親密な関係は、思春期を迎えた若者の多くにとっては、正常な成長過程の一部であり、そういった関係が11歳という早い時期に始まることもあります。米国では、調査対象となった11、12歳児の37パーセントが、ボーイフレンド、ガールフレンドと付き合ったことがあると答え、10パーセント近くは、友人が性的行為に携わったことがあると述べています。残念なことに、このことは、こうした11、12歳児が、デート・バイオレンスの標的になってきたということも意味します。11、12歳児の40パーセントという驚くべき割合が、友人が男女関係の中で言葉による虐待を経験したことがあると伝えています。13、14歳児を調査に含めると、その割合は62パーセントに跳ね上がります。しかし、虐待関係を避ける方法はおろか、その危険な兆候を知っているのは、調査をした十代半ばに満たない子どもの半数に過ぎません。ソロプチミストは、十代の若者のデート・バイオレンスの問題と、若者が虐待関係を終わらせようと決意したときに遭遇する障害に注意を向けています。
女性と女児のためのソロプチミスト・クラブ助成金
ソロプチミスト会員は、地域社会と世界中で女性と女児の生活を向上させることに取り組んでいます。クラブの能力と意欲が、クラブの財源を上回ってしまうということも往々にしてあります。クラブが地域社会のニーズに応えるのを助けるために、ソロプチミストは、1997年に「女性と女児のためのソロプチミスト・クラブ助成金」を導入し、女性と女児の生活を向上させる地域プロジェクトを支援してきました。ソロプチミスト組織は、「ソロプチミスト・クラブ助成金」として、毎年約175,000ドルを助成しています。プログラムの開始以来、助成された額は140万ドル近くに上り、クラブは10万人を超える女性とその家族を援助してきました。最近のプロジェクトの例としては、ドメスティック・バイオレンスから逃れようとしている移民女性に資源を提供する、低所得女性を対象とした小規模事業の手工業プロジェクトに資金を提供する、貧しい女性に性と生殖に関する保健サービスを提供する、障害を持つ女児に市場性のある職業技能を教えるといったものがあります。このプログラムは、「全米組織管理者協会」が選んだ「アメリカを前進させる組織」の「卓越賞」を受賞しました。
女性と女児のためのソロプチミスト災害援助金
「女性と女児のためのソロプチミスト災害援助金」は、自然災害や人為的災害時の女性と女児の特別なニーズに狙いを定めています。災害時には、女性と女児は特に打撃を受けやすく、また資源を利用する手立てを欠いてしまいます。また、女性と女児には、災害に対処する特別の能力がありますが、それは多くの場合見過ごされます。ソロプチミストの災害復興プログラムは、災害時に女性と女児が遭遇する障害を軽減します。さらには、このプログラムは、「北京行動綱領」と「第46回国連女性の地位委員会」の成果文書の中で国際連合が立てた誓約を尊重したものになっています。ソロプチミストは、災害からの復興を必要としている地域社会で使う資金を地元クラブに助成します。そのお金は、世界中のソロプチミスト会員から送られる任意寄付を蓄えたものから拠出されます。
ソロプチミスト人身売買防止
性的人身売買は、主に女性と女児に害を及ぼします。ソロプチミストは、その性的人身売買というむごたらしく複雑な犯罪について、意識を高める活動をしています。女性と女児の性的人身売買についての啓発プロジェクトを展開することに加え、一般市民、立法者、サービス提供者にこの国際的な問題に焦点を当てるよう促すことにも努めています。 |